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検査結果ガイド

身体計測の数値や基準値
BMI値
[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で算出し、肥満度を判定します。
BMI25kg/m2を超えると生活習慣病のリスクが2倍以上になるとされています。
C要再検査・生活改善 | A異常なし | C要再検査・生活改善 | |
---|---|---|---|
体格指数 (BMI) | 18.4以下 (低体重) | 18.5~24.9 | 25.0以上 (肥満) |
血圧検査の数値や基準値
血圧
心臓が収縮したときの血圧が収縮期血圧で、上の血圧と呼ばれることもあります。一方、心臓が拡張しているときの血圧が拡張期血圧で、下の血圧と呼ばれることもあります。血圧は、食塩の過剰摂取・肥満・飲酒・運動不足・ストレス・遺伝的体質などにより上昇する場合と、甲状腺や副腎などの病気により上昇する場合があります。
A異常なし |
B軽度異常 |
C要再検査・生活改善 |
D要精密検査・治療 |
||
---|---|---|---|---|---|
血圧 |
収縮機血圧 |
129以下 |
130~139 |
140~159 |
160以上 |
拡張期血圧 |
84以下 |
85~89 |
90~99 |
100以上 |
(単位mm Hg ミリメートルマーキュリー)
血液検査(糖代謝)の数値や基準値
糖(グルコース)は生体に最も重要なエネルギー源です。通常、血液中の糖(グルコース)の濃度(血糖値)はインスリンというホルモンなどの働きにより一定の範囲に保たれています。血糖値の高い状態を放置すると、脳卒中や心臓病(脳・心血管疾患)や網膜症、腎臓病などを引き起こします。
血糖値(FPG)/ HbA1c
血糖値(FPG):
インスリンの分泌量が減少したり、インスリンの働きが低下したりすると血糖値が高くなります。その原因として、遺伝や食べ過ぎ・運動不足・ストレスなど生活習慣の乱れや加齢などが考えられています。血糖値は通常、食後に一時的に上昇し、食間や夜間は正常域に保たれます。空腹時血糖値(FPG)は食事から10時間以上あけて測定します。
HbA1c:
ヘモグロビンにグルコースが結合した糖化ヘモグロビンが血液中に占める割合を示します。血糖値が高い状態が続くと増加します。過去2ヵ月前の平均血糖値が反映されます。
A異常なし※ |
B軽度異常 |
C要再検査・生活改善 |
D要精密検査・治療 |
|
---|---|---|---|---|
血糖値(FPG) |
FPG:99以下 |
1)FPG:100-109かつHbA1c:5.9以下 |
1)FPG:110-125 |
FPG:126以上 |
HbA1c |
※将来、肺・心血管疾患発症しうる可能性を考慮した基準範囲
血液検査(脂質)の数値や基準値
血液中に含まれる脂質には、コレステロールや中性脂肪などがあります。コレステロールは、細胞膜の成分になったり、ホルモンやビタミンD、胆汁酸の原料となったりします。コレステロールは肝臓で合成されるものと食事から摂取されるものがあります。血液中ではリポたんぱく(lipoprotein)として存在しています。
HDLコレステロール
体内で不要となったコレステロールを回収して肝臓に運ぶのがHDL(high density lipoprotein)で、これに含まれるのがHDLコレステロールです。善玉コレステロールとして知られています。喫煙や運動不足のほか、栄養不足・体力の消耗が激しい状態でも低下します。
A異常なし※ | C要再検査・生活改善 | D要精密検査・治療 |
---|---|---|
40以上 | 30~39 | 29以下 |
(単位mg/dL)
※将来、肺・心血管疾患発症しうる可能性を考慮した基準範囲
LDLコレステロール
肝臓で作られたコレステロールを全身へ運ぶのがLDL(low density lipoprotein)で、この中に含まれるのがLDLコレステロールです。血液中のLDLコレステロールが増えると血管壁に蓄積し、動脈硬化の原因となるため、悪玉コレステロールとも呼ばれています。肝臓での合成増加、食事からの過剰な脂質摂取、ホルモンバランスの変化などにより、血液中のLDLコレステロールが増加します。
A異常なし※ | B軽度異常 | C要再検査・生活改善 | D要精密検査・治療 |
---|---|---|---|
60~119以下 | 120~139 | 140~179 | 59以下, 180以上 |
(単位mg/dL)
※将来、肺・心血管疾患発症しうる可能性を考慮した基準範囲
中性脂肪(トリグリセリド、TG)
食品中の脂質や体脂肪の大部分を占めています。中性脂肪は重要なエネルギー源ですが、摂りすぎると体脂肪として蓄えられて肥満につながります。メタボリックシンドロームの状態では値が高くなります。
A異常なし※ | B軽度異常 | C要再検査・生活改善 | D要精密検査・治療 |
---|---|---|---|
30~149 | 150~299 | 300~499 | 29以下, 500以上 |
(単位mg/dL)
※将来、肺・心血管疾患発症しうる可能性を考慮した基準範囲
Non-HDLコレステロール
総コレステロールからHDLコレステロールを引いた「差」で、HDLコレステロール以外のすべてのコレステロールを表します。この数値は、動脈硬化などのリスク指標と考えられています。
A異常なし※ | B軽度異常 | C要再検査・生活改善 | D要精密検査・治療 |
---|---|---|---|
90~149 | 150~169 | 170~209 | 89以下, 210以上 |
(単位mg/dL)
※将来、肺・心血管疾患発症しうる可能性を考慮した基準範囲
血液検査(尿酸代謝)の数値や基準値
細胞の核に存在する「核酸」やエネルギーの原料となるプリン体が代謝されて、尿酸となります。プリン体には、肝臓で合成されるものと、食事から摂取されるものがあります。プリン体はすべての生物の細胞に含まれており、一般的に細胞の数が多い食品に多く含まれています。
尿酸値(UA)
尿酸は体内では7.0mg/dLを超えると結晶化しやすくなり、関節内に沈着して関節炎を引き起こすことがあります(痛風発作・腎機能障害・尿路結石など)。また、血清尿酸値が高くなると生活習慣病のリスクが高くなることが知られています。
A異常なし※ | B軽度異常 | C要再検査・生活改善 | D要精密検査・治療 |
---|---|---|---|
2.1~7.0 | 7.1~7.9 | 2.0以下, 8.0~8.9 | 9.0以上 |
(単位kg/m2)
※将来、肺・心血管疾患発症しうる可能性を考慮した基準範囲
血液検査(肝機能)の数値や基準値
肝臓が健全に働いているかどうかは、肝機能を調べる血液検査で分かります。肝機能を調べる血液検査項目はたくさんありますが、健康診断を含めて、もっとも広く行われている基本の検査はALT(GPT)、AST(GOT)、γ-GTPなどです。
AST(GOT)、ALT(GPT)
肝細胞で作られるアミノ酸の合成や分解にかかわる酵素です。肝細胞に障害が起こっている場合、検査値が高くなります。AST(GOT)は肝臓のほか、骨格筋や心筋、腎臓、赤血球などにも存在しているため、これらの臓器に障害が起こった場合も上昇することがあります。一方、ALT(GPT)は肝臓、腎臓、心筋などに存在していますが、肝臓の病気をよく反映する数値と考えられています。
A異常なし※ | B軽度異常 | C要再検査・生活改善 | D要精密検査・治療 | |
---|---|---|---|---|
AST(GOT) | 30以下 | 31~35 | 36~50 | 51以上 |
ALT(GPT) | 30以下 | 31~40 | 41~50 | 51以上 |
(単位U/L ユニットバーリットル)
γ-GTP
γ-GTPは、抗酸化物質グルタチオンを分解する酵素です。グルタチオンは活性酸素を消去したり異物を解毒したり生体に好ましい働きがあります。肝臓のほか、腎臓、膵臓などにも存在していますが、血液検査におけるγ-GTP値の変化は、主に肝臓に起因すると考えられています。アルコールや薬剤の影響を受けます。また、肝・胆道の病気でも上昇します。
総たんぱく
血液中に含まれているすべてのたんぱく質の量を表します。主にアルブミンとγ-グロブリンで構成されています。高値の場合は主にγ-グロブリンが増加しており、低値の場合はアルブミンが減少していると考えられます。
A異常なし※ | B軽度異常 | C要再検査・生活改善 | D要精密検査・治療 |
---|---|---|---|
6.5~7.9 | 8.0~8.3 | 6.2~6.4 | 6.1以下, 8.4以上 |
(単位U/L ユニットバーリットル)
アルブミン
血液中に最も多く含まれているたんぱく質です。肝臓で合成されるため、肝機能の評価に用いられます。そのほか、腎臓の機能が低下した場合や低栄養状態でも減少します。
A異常なし※ | C要再検査・生活改善 | D要精密検査・治療 |
---|---|---|
3.9以上 | 3.7~3.8 | 3.6以下 |
(単位mg/dL)